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会社の魅力を伝えるための求人票の書き方について|もしも企業に勤める採用人事が大学生ヤンキーのサークル作りに協力したら【第2話】

会社の魅力を伝えるための求人票の書き方について|もしも企業に勤める採用人事が大学生ヤンキーのサークル作りに協力したら【第2話】

とある大学の就職活動セミナーに参加した人事・小里奈(おりな)。無事登壇も終わり、会社へ戻ろうとする小里奈の前に、リーゼント頭の大学生・太郎が立ちふさがる。そして太郎は「自身で“スーパーカブ同好会”なるサークルを立ち上げたものの、メンバーが一向に集まらず困っている」と言う。

帰そうとしてくれない太郎に根負けした小里奈は、採用の仕事で培ってきたスキルを生かしてメンバー募集チラシの改善に協力する。躍起になっていた太郎も冷静さを取り戻す。太郎のやる気を引き出した小里奈は早々にその場を去ろうとするが、「書き直したチラシを確認したいから」という理由で半ば強引にLINEを交換させられてしまう。

そして早速、その夜に太郎からLINEが入ったのだが、

小里奈は何故だか今、恋バナに付き合わされている。


そこで奇跡が起こるんだわ!偶然別の講義で席が隣になったんだよ!

えー!!それでそれで?!

すげー嬉しかったんだけど俺、全然声かけられなくて。。土壇場になって勇気が出ねー自分に嫌気が差して、泣きそうだったんだ。そしたらよ!その子の方から声掛けてきてくれてよ!!

うそ!覚えてくれてたの?!

そうなんだよ!『入学式の後のガイダンスの時に隣の席だったよね?!』って!

なんだろう!すごいキュンキュンする。。!

もう授業そっちのけでずっと喋ってた!んで、『今度一緒にランチ食べ行こう!』って誘ったらさ

え!OKもらえたの?!

もらえたんだよ~!!!

えー!!!すごいじゃん!!

ランチ行った時の話も楽しみにしててくれよな!

うん!!楽しみにまってるね~!






って、ちょっとまった!!!

え!?

ツッコませるまでが長い!!笑

何で今日知り合ったばかりなのに恋バナ聞かなきゃなんないのよ!メンバー募集のチラシの件でしょうが!

あ、そうだったそうだった

ほんと、何やってんだろう私。。

先生に言われた通り、書いてきたぜラブレター!

その“先生”っていうのやめてほしいんだけど。。まぁ良いわ。どれ?送ってみて

こんな感じで書いてみたんだけどよ


スーパーカブ同好会メンバー募集!

本当は単車に乗って走りたかったんですが、母親が危ないからダメだと言うので原チャの免許さえ持っていれば大丈夫なスーパーカブの同好会にしました。
僕は友達がいません。同じ趣味を持っている人と楽しい大学生活を送りたいと思って立ち上げました。

みんなでカスタムしたカブを見せあったり、時間がある時には少し遠くまでツーリングに行ったりします。毎週水曜日を活動日にしたいと思っています。場所は今学生課に申請していますが、構内で走る事がないのであればB棟の裏庭の一角を使ってよいとの事です。

原動機付自転車の免許を持っている人であれば参加可能です。これからカブを購入するという人は、自己負担にはなってしまいますが、ツテを辿って安く買えるようにします。今のところ同好会なのでサークル費はもらいません。バイクの知識がないから中々手を出せなかった人にも、丁寧に教えます。

将来的には大人数のサークルにして、休日とかに遠出できたらと思ってます!メンバーは今のところ僕ひとりなので、一緒に作っていきましょう!ちなみに性別や学年は問いません!
もしご興味があれば taro@mail.co.jp までご連絡ください。

経済学部1年 太郎

あれ。思ってたよりすごくちゃんとしてる。。

どうだい先生?!

アンタ、実はちゃんとしてる人間だな?

どういうことだよ??

ところどころ崩れた表現にはなっているけど、ちゃんとアンタの人間性が伝わってくる文章だし、いつどこで何をする同好会なのかもハッキリ書いてあって分かりやすいと思う

おおお!まじでか!

これ人事の仕事にも言える事なんだけど、ただ単に『その会社の事業内容』を書いてある求人票を出してても意味ないのよね。

ひと昔前は会社が自分から呼び掛けなくても沢山募集が来てたらしいけど。今は会社の数も増えてるし、フリーでお金を稼ぐ方法もいくらだってあるから、ふんぞり返って候補者を待ってるような会社は良い人材を採用できない時代になってきてるのよね

ほぉ、なるほどなぁ

その点、アンタが書いた文章からは、拙いかもしれないけど
『この人本気でこの同好会を作ろうとしてる』って想いとか、『良い人そう』っていう印象は持てるかな。

『お前この会社で何ができるの?』って高圧的な態度で調子に乗ってる組織とは大違い

おお、先生。。急に憎しみが漂ってきたぞ

大枠の秩序は持ちつつ、その中で候補者のやりたい事が会社の中で実現可能なのかを検討してあげる事が採用の本質なの。採用って言うのは、企業と候補者のマッチングだからね

マッチング?

いずれ分かるわよ。

まぁ今回のチラシの文章については、ここまでしっかりした文章書いてこられちゃったからむしろ仰天って感じ。一旦このまま出してみたら?

おおお!ありがとう、先生!

しっかしアンタ、見かけによらずしっかりしてるじゃない!

そんな褒めても何も出ねーぜ!



小里奈のアドバイスを基にメンバー募集のチラシを再度書き上げた太郎。このチラシを見て同好会に興味を持ってくれる人は出てくるのか?!

次回に続く!

さいごに

今回は「会社の魅力を伝えるための求人票の書き方について」というテーマでしたが、いかがでしたか?

採用は自社に興味関心を持つ候補者を集める「母集団形成」というプロセスを踏みます。

その中では、まだ直接出会う前の候補者に対して公表をする求人票の作成も行われます。求人票は会社のHPだけではなく、SNSや求人情報サイトでも一般的に見られるものです。

数多くある求人票の中から候補者の興味を得るためには、他社と比較した時に差別化できる情報を載せられているかどうかにかかっています。差別化のポイントは「自社でしか出すことの出来ない特長」を明記することにあります。

そうすることによって、採用をしたい会社と仕事をしたい候補者とのマッチングの度合いを少しでも高めることができるのです。



文章・村木三 修(むらきみ おさむ)

2021年にライターとしてウィーバー株式会社にジョイン。現在は主に、自身の採用経験を活かしたHR関連のコンテンツ制作に従事している。