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ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の意味と重要性|第1話「町の中の一区間」

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の意味と重要性|第1話「町の中の一区間」

多くの会社が掲げているミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)。言葉はよく耳にするけれど、正直いまいちどういう意味なのかわからない。そんな人も多いのではないでしょうか??

この記事では「島田君のパン屋さん」というショートストーリーを交えて、MVVとは何か、なぜ重要なのか、を分かりやすく説明いたします。

※ストーリーの中でMVVに当たる部分はどこなのか、是非予想しながら読んでみてください

第1話 「町の中の一区間」

島田君は町のパン屋さんを開こうと、現在仲間を募集しています。ある日、求人に興味を持ったユウコちゃんという女性がやってきました。

ユウコちゃんはこう質問しました。「なんでパン屋を開こうと思ったの?」

島田君は答えました。

「僕は人の笑顔が好きだからね。特にお腹を空かせた人が美味しいものを食べている時にこぼす笑顔が大好きなのさ。食パンやクロワッサン、バケットなんていう種類の違うパンであっても、最終的に買ってくれた人のお腹を満たすことに変わりはないからね。普遍的に僕は、笑顔が見たいだけなのさ。だから正直パン屋じゃなくて、お弁当屋とかでもなんでも良いんだけどね」

それを聞いて、ユウコちゃんは続けてこう質問します。「将来的にそのパン屋はどうなっているの?」

島田君は答えました。

「同じ名前のパン屋が、全世界に広がっている未来を作りたい。僕がやっている1つの店舗だけでは、せいぜい町の中の1区間分の笑顔しか作り出せないだろうからね。笑顔は多い分だけ良い。だから全世界に僕のパン屋を展開させていくのさ」

「笑顔を作り出し続けながら世界的に発展させていく。それを実現するためにどんな考えを持って進んでいくつもりなの?」ユウコちゃんは最後にそう質問しました。

島田君は自信満々そうに「“美味しさ”をいつでも提供できるように、研究や努力を惜しまない事かな。そのためにはたくさんの仲間が必要なんだ。だから君が読んだくれた求人広告を使って、公募をしている訳だよ」と言いました。

ユウコちゃんは微笑みながら言いました。

「なるほど、パン屋だから“コウボ”してます、って訳ね」

MVVとは何か 

いやー、島田君のパン屋さんが全世界まで広がるといいですね!!

という私的な感想は置いといて、いかがだったでしょうか?ストーリーの中でどこがMVVに当たるのかお分かりになりましたか?結論から言うと、MVVはすべて島田君の台詞の中に隠れています。

  • M(ミッション)とは、その会社の使命・存在意義を示します。島田君の場合は「パンを売る事で人の笑顔を作り出すこと」でした。
  • V(ビジョン)とは、ミッションを実現させた上で将来どうなっていたいかを示します。島田君は「全世界にお店を展開したい」と言いました。
  • そして最後のV(バリュー)とは、具体的な指針・行動する上での価値基準を示します。島田君の場合は「人の笑顔を作り続けるパン屋を世界発展させるために必要な“美味しさ”を提供し続けるための研究や努力を惜しまない事」だとしていました。

なぜMVVが重要なのか

会社が大きくなると、社員もその分増え、その数だけ価値観や意見が生まれます。その時に、会社の目指すものややりたい事が明確になっていないとどうなってしまうでしょうか?

恐らく、せっかく入社してくれた多くの社員が会社を離れるか、または一丸となって働く事ができずに会社自体の売上が落ちてしまうかのいずれかでしょう。社会のため人のためになると信じて立ち上げた当時の気持ちも理解されずに、壊れていってしまう可能性もあります。

自分がその会社で失敗をしてしまった時、それが良い失敗だったのか悪い失敗だったのかを判断する最大の材料は「MVVを体現する行動だったかどうか」であるべきですが、例えばただの好き嫌いのみで失敗を咎められるような環境であったなら、その人はその会社でこれからも働きたいと思うのでしょうか。

一方で、島田君のように、明確なMVVを掲げていればどうでしょう?多くのスタッフが会社に入ってきても、会社の方向性がブレる事がなければ、紆余曲折し反発や理解が示されない瞬間があっても、最終的に全員が同じ場所を目指せるのではないでしょうか。

会社が大きくなるには、確実に全員が同じ方向を向き、時にやってくる障害を全員の力で乗り越える必要があります。 

新しい仲間(新卒や中途など)を会社に迎え入れる時にも、MVVは重要です。社員が同じ場所を目指している会社の方が、新しく入社する人もきっと安心するはずです。そして島田君のように、仲間を募集する時点でMVVを示し、共感してくれる人を採用していくことが理想であると言えるでしょう。

企業の中長期発展のために

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の意味と採用における重要性を、「島田君のパン屋さん」のストーリーを通してお伝えしました。

いかがでしたか? 今回の記事の内容をまとめると、下記となります。

  1. ミッションとは、その会社の存在意義を示すもの
  2. ビジョンとは、ミッションを遂行していく先で、将来どうなっていたいかを示したもの
  3. バリューとは、具体的な指針・行動する上での価値基準を示したもの
  1. MVVは社員の離職リスクの軽減(定着率の向上)に繋がる
  2. MVVを社外に示し、共感してくれる人を採用していくことが理想的

MVVを策定し、社員に伝え、採用に活かし、中長期発展を実現していきましょう。

さいごに

今回は「MVVの意味と重要性」という内容をお届けいたしましたが、いかがでしたか?
こちらの記事は、実はMVVのほかにも、人が組織に共感する“採用4P”の内の1つ、「Philosophy=理念・目的」という要素もテーマになっているんです。

どのような想いを掲げ、どのように社会貢献していくのか。
会社の持つ一貫した価値観とブレない姿勢を示すことで、社員も同じ目標と目的に向かうことができます。

MVVは、会社や社員があるべき方向に向かうための指針なのです。



※本記事に登場する人物はすべて架空のものです

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