『カジュアル面談』という言葉を応募求人や採用ホームページなどでよく見かけるようになりました。それもここ数年で多く取り入れる企業が増えていると思います。
今後検討中の採用担当の方に参考にしていただければ嬉しいです。
目次
『カジュアル面談』とは
会社のファンになってもらう場
カジュアル面談とは、自社に興味を持ってくれた人に、選考の前に「まずは気軽にお話をしに来ませんか?」というスタンスで、お互いの情報交換をする場として設けます。
応募者は、「選考はまだ考えていないけれど、どんな会社か一度話を聞いてみたい」と思って来る方もいるので、そういう方と緩いつながりを作るための場と考えると良いでしょう。
当然、お会いした方がいい人であれば採用担当としてはぜひとも選考に進んでもらいたいですよね。
なので、カジュアル面談は応募者のことを知ることはもちろんですが、まずは応募者に『会社のファン』になってもらう場でもあるのです!
ここからは「カジュアル面談」が採用活動に取り入れられるようになった背景でもある「採用のオープン化」について少し掘り下げたいと思います。
採用のオープン化
スタートアップやベンチャー企業の躍進、SNSの普及、ビジネスシーン全体において働き方の多様化が進む中、企業は自社の採用情報をオープンにすることが求められるようになりました。
採用ホームページのデザインやコンテンツ作りに注力して、社員インタビューを紹介したり、インターン募集をしたりする等、オリジナルなページを作る企業が増えました。
また、採用広報サイトと呼ばれるWantedlyを活用している会社も多いですね。Wantedlyとは、給与や待遇などの条件ではなく、やりがいや価値観、環境をアピールして応募者と企業を繋げる新しいビジネスSNSです。
Wantedlyは応募者と企業との『共感』のマッチングを目的としています。なので、給与や待遇の条件の掲載はNGで、カジュアル面談から始まるのが特徴となっています。
他にも、独自でユニークな面談を開催している企業もあります。その例を紹介しておきます。
ユニークなカジュアル面談を行う企業の例
『相思相愛になるための採用とは』のキャッチフレーズがとても素敵。カジュアル面談後にオフィス見学ツアーを開催しています。
『ランチMEETUP』という名で人事と応募者が気軽に話ができるランチを開催しています。
ではカジュアル面談と一般の面接は何が違うのか説明していきます。
『一般面接』と『カジュアル面談』の違い
服装はカジュアル、履歴書は基本必要なし
カジュアル面談では、名前に『カジュアル』とつくように、応募者には服装はスーツではなくカジュアルでOK、履歴書、職務経歴書の持参はしなくてもよいと伝えるのが通常です。(会社によっては履歴書等を持ってくるように伝える場合もあるようです。)
カジュアル面談は魅力付け80%、選考20%
通常の面接は、自社の魅力付け5割、選考5割と言われています。
大手企業は、そのブランド力で応募者を集めることができます。しかし、中小企業の場合だと、まずは面接をする段階で自社の魅力点を伝え、より興味や選考意志を持ってもらうようにしなければなりません。もちろん、一般面接は選考の意味合いが強いので、自社にマッチしている人材か能力を確かめる場でもあります。
カジュアル面談は会社のことをより理解してもらい、お互いの情報共有の場であるため、いかに会社の魅力を伝えるかがポイントとなってきます。そのため、カジュアル面談では会社の魅力付けが8割、選考が2割として面談をすすめていくと良いでしょう。
話す内容としては、会社概要、事業内容、仕事内容など会社の説明をします。会社の良いところだけではなく、会社の課題点を伝えることも大事です。
採用担当者も自己開示をしてオープンになることで、より応募者もリラックスして面談が始められると思います。
話しやすい雰囲気作りも、スムーズに面談が進められるポイントの一つでもありますね。
ではカジュアル面談を行う際に採用担当者はどういう点に気をつけるべきでしょうか?解説します。
採用担当者が押さえるべきポイント
選考っぽい雰囲気を出さないこと
繰り返しになりますが、カジュアル面談はあくまでも面談の場です。ざっくばらんにお互いの情報交換をする場ですので、選考色や雰囲気を出さないことが大事です。
カジュアル面談はお互いのことを知る場なので、選考に入る前段階のカジュアルな場であることを理解し、面談を行いましょう。
応募者の温度感をチェックする
カジュアル面談と言っても、話を聞いて人間性も良く自社にマッチしている人材と出会えたら、もちろん選考に進んでほしいですよね。
しかし、カジュアル面談では応募者がどこまで転職活動に本腰を入れて動いているか判断が難しい部分があります。また、カジュアル面談に訪れているのは自社だけではないかもしれません。
そのため、「転職はいつから始めている?」「これからどうなりたいか?」など話を進める中で、他社の選考状況や転職活動の状況を確認する必要があります。
もし応募者の温度感も良く、自社にマッチしている人材に出会えた場合は、面談者に同意を得た上でその場で選考プロセスへの案内をしましょう!
一次選考の案内や実際に企業の中を案内したり、社員(上司)紹介をしたりするなど、より応募者に自社に対するイメージを広げてもらう機会を作ってあげると良いです。
まとめ
カジュアル面談は選考の場ではないと言ってきましたが、お互いを理解する、マッチングする大事な機会です。お互いにとって無駄な時間にしないように配慮することが必要です。
そして、応募者に会社のファンになってもらうように、まずは人事担当者も会社のファンになり、より会社の魅力を伝えていくことがポイントになってくるかと思います。
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